ゲームプログラマーの仕事内容
テレビゲームの「マリオ」や「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」といった人気のゲームや、社会現象にもなったポケモンGoなどのスマホゲームはとても楽しいものですね。多くの人がプレイしているのを見ると、「あんな影響力のあるゲームを作ることができるゲームプログラマーになりたい!」、と思ってしまいます。
多くの人に楽しい時間を提供できるゲームを作ることができるプログラマーになれると、とても充実感がありそうですよね。
では、実際にゲームプログラマーはどんな仕事なのでしょうか?ここでは、ゲームプログラマーの仕事内容についてご紹介したいと思います。
ゲームプログラミングとはどんなことをする?
ゲームはキャラクターやサウンド、エフェクト、ストーリーなどのいくつかの要素から構成されています。
たとえば、モンスターを倒していくゲームであれば、魅力的なたくさんのモンスターが登場して、それぞれが特徴的な動きをしたり、声を出したり、アクションを繰り出すなどしてきます。
モンスターが炎を吐くというシーンをゲームとして作ろうと思ったら、まず、モンスターをうまく表示させなければなりません。そして、炎を吐く時にとても強そうでかっこいい魅力的な動きを実現する必要があります。また、炎がどのように口から出てくるのか、そしてどんな音が発生するのか、といったことをプログラミングして、落とし込む必要があります。
つまり、まず、モンスターを表示するという描画のためのプログラム、炎を吐くというアクションを実現するためのコントローラー系のプログラム、そして炎を吐く時に出るサウンドを鳴らすプログラム、その炎がどのように燃えているか、影はどのようにつくのかといったエフェクトを実現するためのプログラムを考えなければいけません。
これらをゲーム機やパソコン、スマホなどの上でゲームとして遊べるようにプログラミングしていくのがゲームプログラマーの仕事です。
企画や演出に沿って、ゲームのキャラクターや音楽・BGMなどが正しく動くようにプログラミングする
ゲームでは様々な企画や演出が施されます。
これらの企画は多くの場合は、複数人によるチーム内で考えられるもので、ゲームプログラマーはこれらの仕様に沿ってプログラムを書いていきます。
たとえば、ユーザーがアイテムを投げて敵にヒットしたときに効果音を出したり、敵の体のどの部分に当たったかによって敵の顔の歪み方が変わる、そして敵を倒した時にはクリアのサウンドが流れるといったように、あらかじめ決められたシナリオに沿って、適切なタイミングで画面にアクションが起こるようにします。
音楽が流れたり、キャラの動きが変わるといったアクションが起こるタイミングが少しでもずれていると、ゲームで遊んでいるプレイヤーが違和感を感じて遊んでくれなくなってしまいます。
複数のイベントを適切なタイミングで発生させるようにプログラムを組んでいくことが、ゲームプログラマーに求められます。
プレイする媒体によってゲームにはいくつか種類がある
ゲームと聞くと、テレビゲームを思い浮かべる人もいれば、スマホゲームを思い浮かべる人もいると思います。ただ、ゲームプログラマーになるためには、これらの違いを知っておいた方が良いです。
というのも、ゲームを動作させるためのシステム(媒体)が変わると、プログラミングのやり方も変わってくるからです。
まず、ゲームの種類には、 コンシューマーゲーム、アーケードゲーム、パソコンゲーム、スマホゲームやソーシャルゲームなどがあります。
コンシューマーゲームとは任天堂のファミコンやニンテンドーDS、プレイステーションなど、家庭用ゲーム機で遊ぶゲームのことを言います。
ゲームセンターなどにあるゲームはアーケードゲームと呼ばれます。また、WindowsやMacなどのパソコンでプレイするためのゲームもあります。最近はゲーム専用のパソコンを購入してプレイするユーザーが増えてきているようです。特に、ネットにつながってオンラインで通信が発生するようなゲームが増えています。
ここ数年で爆発的に需要が増えているのがスマホゲームです。スマホやタブレットに専用のアプリをインストールしてプレイします。パズドラやポケモンGoといったゲームの名前を聞いたことがある人も多いと思います。爆発的なヒットを飛ばすと企業の株価が急上昇するなど、ゲーム会社で景気のいいところが増えています。
ソーシャルゲームはSNS上でプレイできるオンラインゲームになります。スマホゲームと違って、アプリをインストールする必要はなく、インターネットを見るのに必要なブラウザとSNSのアカウントがあればプレイすることができます。怪盗ロワイヤルなどが有名です。
よく使われるプログラミング言語は?
では、実際にゲームをプログラミングする場合によく使われる言語というのはなんでしょうか?
コンシューマーゲームやアーケードゲームなどではC/C++などがよく使われています。C/C++は電子機器を制御するためのプログラムにもよく使われる言語で、非常に高速に動作します。
スマホゲームでは、iPhoneやiPadなどのiOSではSwiftやObjective-Cが、AndroidスマホではJavaがよく使われています。各OSを開発しているAppleやGoogleが公式言語として宣言しています。セキュリティを高めて、確実に動作させるためには、公式言語に沿って開発されることが多いです。
パソコンでプレイするゲームについては、プログラミング言語の幅は広くなりますが、C/C++とC#、Javaなどが多く使われています。
ソーシャルゲームはネット上でプレイできるゲームで、WEBアプリケーションが作りやすいPHPやJavaなどの言語が採用されることが多いです。ただ、スピードが求められるようなものになれば、ユーザーがプレイする画面周りはこれらの言語で書かれ、処理を担当する部分はC/C++が使われることもあります。
このように、開発するゲームに応じて適切な言語が存在します。あらかじめ作りたいゲームがわかっていると、プログラミングに使用する言語を適切に決めることができます。
プログラミング言語以外に知っておいた方がいいこと
ゲームのプログラムを書くためには、様々な知識が必要とされます。
プログラム言語の書き方や文法は確実に知っておかなければなりませんが、ゲームを書くための知識というのもたくさんあります。
たとえば、キャラクターを描画するための方法や、サウンドを鳴らすための方法、また、影のつけかたやキャラクターを動かすための方法などです。
キャラクターやアイテムの自然な動作を実現するために、簡単な物理法則やアルゴリズムも知っておかなければならない場合もあります。
また、最近はネットワークに接続してオンラインでプレイできるゲームも増えてきました。ネットワークを通じてゲームをプレイできるようにするための通信の知識やスキルなども必要とされる場面も増えています。
もちろん、これらの知識を最初からすべて知っておくのは不可能です。多くの人は、仕事をやりながら少しずつ学んだり、本を読んで積極的に身につけていっています。
ここで知っておいて欲しいのは、ゲームを作るというのはいろいろな知識やスキルが組み合わさってできているということです。そして、これらを1つ1つ確実にしていくと、複雑で面白いゲームも組めるようになっていきます。
たくさんの人が遊び、その反応を直接感じることができる
ゲームはたくさんの人にプレイされて、楽しい思いを多くの人に届けることができます。
とても楽しかった!といった感想を聞いたり読んだり、また、実際にプレイしている人を見ることができるととてもうれしいものです。自分が作ったゲームが多くの人の心を楽しませたのだと思うと、とてもやりがいが感じられます。
ゲームプログラミングを通じて文化を作ったと言ってもいいかもしれませんね。 人々の心を楽しませることができるのは、ゲームプログラマーの醍醐味です。
スマホの普及で需要が増えている
最近はポケモンGoやパズドラなどの話題性のあるスマホゲームも多く登場しています。 電車やバスに乗っている時にスマホでゲームをしている人をよく見かけますよね。
このような流れが数年前から続いていて、スマホゲームの需要は増え続けています。ゲームプログラマーの求人情報も多く、今後も安定して需要があるものと考えられます。
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