需要増!人工知能AI業界にSEプログラマーとして転職する
現在人工知能AIを活用したシステムのニュースが毎日のように聞かれますね。第4次産業革命ともいわれているAI分野は、今後もますます発展が予測されています。成長著しい業界でSEやプログラマーとして活躍することができると、やりがいも感じられ給料面などでも高い待遇が得られそうですね。
ここでは、人工知能AI業界にSEやプログラマーとして転職するために必要な知識や企業情報、転職の方法などをご紹介しています。
あらゆる業界でAIを使ったシステム開発の需要が増えている
人工知能を応用したシステムは現在すごい勢いで広がりを見せています。
たとえば、農業の分野ではハウス内に設置されたセンサーから取得された大量のデータやカメラで撮影された画像データを解析し、熟度の判定や害虫の発見、収量の予測などを行うシステムが開発されています。
銀行や保険会社のコールセンターなどでは、音声による自動応答に使用されて顧客が抱えている課題を見つけ出して解決に導く、というような目的で現在開発が進められています。
音声認識というと、私たちの日常生活で最近話題になったのが、Google HomeやAmazon EchoといったAIスピーカーがありますね。スピーカーに「オッケー、グーグル。今日の天気は?」と話しかけると今日の天気予報を教えてくれたり、「アレクサ、おむつを注文して。」と頼むと、アマゾンで商品を買うことができるといった具合に、私たちがしゃべった内容を解析して答えを返したり、求められたアクションを実行してくれます。
最近のパソコンでも音声認識機能が搭載されていて、MacやiPhoneなどではSiri、WindowsパソコンではCortanaといった音声認識エンジンが利用できます。
また、医療分野では、MRIやCTによる画像から病理組織の有無などの診断を行うために、ディープラーニングという技術が活用されたりしています。実際、経験を積んだ医師よりも正確な判断を下したこともあるなど、現在も精力的に開発が続けられています。
他にも、クレジットカード分野での応用があります。クレジットカードの保有者の普段の使用状況をモニタリングして、いつもとは違う購買パターンにマッチすると不正使用と判断し、クレジットカードの使用を停止するなど、不正使用による被害を防ぐことができます。
さらには、人工知能が将棋や囲碁のプロに打ち勝つということも起こるようになってきました。囲碁の世界でAIが人に活用になるにはまだ何十年もかかるといわれていましたが、2010年代に実現できるようになるなど、技術の進歩はすさまじいものがあります。
AIの応用は2010年代前半ではあまり耳にすることがありませんでしたが、2015〜2016年くらいから爆発的に広がるようになってきました。
今後様々な分野でAIを応用したシステムの開発が広まっていくことが予想されています。プログラマーやSEとして、これらの技術分野での需要が大きく伸びていくことでしょう。
AI業界で求められる技術は何?
AIの分野では機械学習やディープラーニングの知識や技術が求められます。
まず、機械学習にはいくつかのアルゴリズムがあります。たとえば、ニューラルネットワークや遺伝的アルゴリズム、サポートベクターマシン、ベイジアンネットワークなどがあります。ニューラルネットワークは、人間の脳の神経回路をまねたアルゴリズムです。
一方で、ディープラーニングは機械学習のアルゴリズムの1つであるニューラルネットワークをさらに進化させたものになります。
ですので、ディープラーニングを学ぶためには、ニューラルネットワークの原理をしっかりと理解しておく必要があります。
機械学習もディープラーニングも大量のデータの中から、法則やルールを見つけ出すという点で共通しています。たとえば、簡単な例でいうと、大量の大量のメールの中からスパムメールを選び出すといったことや、防犯カメラの映像から怪しい動きをする人物を特定するといったことが挙げられます。
しかし、機械学習とディープラーニングでは構築するための方法が異なります。
機械学習では、どんなことを学習してどんな結果を出したいのかをあらかじめ定義する必要があります。人が特定の情報を与えてトレーニングすることで学習し、それをもとに大量の情報の中からルールに合致するものを選び出すというようなことが可能になります。
一方、ディープラーニングでは学習する目的も自ら見出すことができるという点が異なります。特定の情報を与えなくても、自ら学習して性能を向上させていくことができます。つまり、どんどん賢くなっていくことが可能になります。
ただ、ディープラーニングに与える情報によっては想定していない方向に学習が進む可能性があるため、どのようなデータを与えるかということは検討しなければなりません。
一方で、機械学習では人間の手によって学習の方向性をコントロールしやすいという特徴があります。
AIの分野ではディープラーニングが使われ、自らどんどん学習していくようなシステム設計が行われることがよくあります。
また、機械学習は複雑な問題には適用しづらいことがありますが、ディープラーニングよりも計算が早く終わる場合が多く、問題を見極めて適用することで問題解決が低コストに速く解決します。それぞれの特徴をよく知ったうえで、どちらを適用すればよいかを検討することが大事です。
どんなプログラミング言語を使えばいい?
現在人工知能の開発で必要となる機械学習や言語解析、数値解析といった分野では、Pythonのライブラリが非常に充実しています。
質の高いライブラリーが公開されていて、誰でも簡単に利用できるようになっているので、これらを利用すると工期が短縮されることもあり、開発に利用されることも多いです。
また、機械学習やディープラーニングを実行する場合には膨大なデータが対象となるので、実行に要する処理時間も大切になります。なるべく高速に処理できる方が効率が良いので、CやC++でプログラムを実装することもあります。
これに次ぐかたちで、Javaも利用されています。JavaはWEBやデスクトップ用アプリケーションを組む場合にもよく使われており、AIのプログラムをアプリの中に組み込むことも多いです。
人工知能の分野で必要となる言語は、主にPython、C/C++、そしてJavaが中心になると考えておけば良いでしょう。
プログラミングと合わせて学んでおきたいこと
最近のニュースを聞くと、AIがあれば何でもできてしまうように錯覚してしまいますが、まだまだ発展途上の技術です。
今後もどんどん研究・改良がなされ、適用分野が拡大されていきます。ディープラーニングのことをよく理解して、アルゴリズムの応用や拡張などが必要となるでしょう。
そのためには、ディープラーニングの理論をしっかりと身につけるだけでなく、線形代数や微分積分、確率統計などの数学の知識があると、強力な武器になります。
他の機械学習のアルゴリズムを理解することも強みになるでしょうし、独自にアルゴリズムを構築できるようなスキルを身につけることを意識しておくのも大事です。
また、ディープラーニングではGPUを使った処理というのが必須、と言っても過言ではないくらい良く使われます。
GPUというとNVIDIA製のものを搭載したゲーム用パソコンというイメージがあるかもしれませんが、実はGPUは並列処理の性能が非常に高く、このGPUを使って並列処理を行わせることで計算が高速化されます。ディープラーニングでは計算時間がかかりますので、計算を高速化させるためにGPUを使ったプログラミングが必要となります。
人工知能(AI)の開発を行っている企業例
ここでは、AIの開発を行っている企業をいくつかご紹介します。ここに挙げた以外にも多くの関連企業がありますが、参考にしていただければと思います。
1.株式会社オプティム
AIやIoTを活用して農業や医療が抱える課題を解決するシステムを開発しています。
ドローンに搭載したIoT機器が取得したデータなどをAIを用いて解析するシステムなども開発。
[業務内容]
・スマートフォン、タブレット、PCなど、ネットワーク上の様々なデバイスをクラウド上で包括的に管理するシステムを開発。
・IoTやAIを活用したデータ解析システムの開発。
・AI音声解析システム
・AI監視カメラサービス
2.FRONTEO
人間の心の機微を理解する人工知能「KIBIT(キビット)」を開発しています。これを応用して、Twitterや2チャンネル掲示板から犯罪につながる投稿を検出するシステムを開発しました。また、人工知能「Concept
Encoder」を開発し、医療・介護等の情報解析サービスを提供したりしています。
[業務内容]
国際訴訟支援や不正調査の実案件において、膨大な電子メールやビジネス文書に対し、限られた時間のなかで証拠を発見するための技術とノウハウを蓄積しながら、これらを人工知能として開発したり、それをサービスとして活用したりしています。
3.CYBERDINE株式会社
ロボットスーツ「HAL」に人工知能の搭載を目指しています。
[業務内容]
・医療福祉機器および医療福祉システムの研究開発
・身体機能増強・拡張機器および身体機能増強・拡張システムの研究開発 など
4.ジグソー株式会社
IoTデータのコントロールするものとして人工知能システム「Z14β」を開発しています。
[業務内容]
・A.I.によるIoTビッグデータコントロールサービス
・ソフトウェア/A.I.による細胞・生物へのダイレクト制御による治療・創薬
・メディカルビッグデータシェアリングサービス など
5.株式会社ロゼッタ
人工知能とWeb検索活用の自動翻訳サービス・ソフトを提供しています。
[業務内容]
・オンライン翻訳サービスの提供
・自動翻訳サービスの提供
AI業界のSEやプログラマーとして転職するには?
人工知能の分野では研究開発が盛んに進められていることもあり、SEやプログラマーの需要がとても多いです。
様々な分野でAIが応用され始めていることもあり、思いもかけない分野でAIの開発に携わることができる可能性があります。そのため、常に最新の企業情報が入ってきている転職エージェントを活用すると、どこにも公開されていない最新の企業情報を得ることができ、希望する仕事につくことができます。
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