プログラマーの残業時間 土日休みになる?
プログラマーを含めたIT業界というのは、なんだか残業が多そうというイメージがあると思います。しかし、統計データを見ると必ずしもそうとは言えない結果が出ています。では、実際のところはどうなのでしょうか?プログラマーやSEとして勤めた私の経験をあわせてご紹介したいと思います。
プログラマーは残業で忙しいというイメージがあるが・・・
厚生労働省では、賃金、労働時間及び雇用の変動を明らかにすることを目的に毎月、勤労統計調査というのを実施しています。それによると、情報通信業の2017年5月の所定外労働時間(残業)は14.5時間となっています。1年を通してみても、残業時間は15時間程度とあまり変わりません。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html
これを見ると、IT企業の残業時間は少ないように見えますね。月平均15時間程度というのは、1日1時間程度の残業ですんでいます。土日も出勤せずにしっかりと休みが取れている印象ですね。
でも、なんとなくしっくりこないという方も多いのではないかと思います。この結果は情報通信業の会社の平均ですので、統計的なマジックという可能性も考えられます。サラリーマンの平均貯蓄額の統計調査を聞いて、「みんなこんなにいっぱい持ってるの?」という感覚と似ているかもしれませんね。
特にこの調査ではどのような職種の人かというのは記載がありません。プログラマーもSEも、部長も平社員も、経理や営業、開発などの社員がごちゃまぜに扱われている可能性があります。
では、実際にプログラマー兼SEとして働いてきた私のこれまでの経験をご紹介したいと思います。
私のこれまでの経験〜プログラマー、SEの勤務実態
私はこれまでプログラマーもやりましたし、SEとしても働いたことがあります。今はプログラマー兼SEとして、社員数30人程度の小さな企業で働いています。
現在の状況ですが、私の場合、忙しくない時の月の残業時間は5時間程度です。つまり、厚生労働省の調査結果とよりも少ないですが、調査結果は妥当な感じがします。
しかし、私が勤めている会社の顧客層の関係から、受注が毎年9月〜3月に集中します。そうすると、だいたい9月を境にして残業時間が少しずつ増えていきます。特に納品時期が集中する2月、3月には、残業時間が40〜50時間程度にまで増えることはよくあります。だいたい1日2時間程度の残業です。
まあ、2時間程度の残業であれば帰宅時間は遅くとも21時ぐらいですので、それほど大変ではありません。ただ、月に5時間程度の残業ですんでいるころと比べると、忙しいなぁとは感じます。
そして、基本的に休日出勤はありません。土日はしっかりと休めています。ただ、どうしても締め切りが迫っていて、間に合いそうにないような場合には、土日に出勤することもあります。ただ、これは納期間近の特別な場合で、だいたい2月、3月にピンポイントで発生します。
まとめると、忙しい月とそうでない月があって、忙しい月でも残業時間は月40〜50時間程度となります。土日はしっかり休めることがほとんどですが、納期が迫ってくると時々休日出勤することもあります。
基本的には企業や業務内容によって変わる
現在のところ私の会社は残業時間も少なく、とてもホワイトで社員に優しいと思っていますが、同様に30人程度の規模のIT系企業だと、すべてこのような感じになるかどうかは正直わかりません。
小さな会社で人員が足りずに残業が多いところもあるでしょう。逆に、大企業で人材が豊富でも、大規模プロジェクトが複数走っていて、なかなか休みづらいというようなところもあります。プロジェクトと人員のバランスがとれていて、うまく分業ができているようなところでは、残業時間がほとんどなくて定時に帰れるようなIT企業もあります。
IT系は残業のイメージが強いのですが、そのイメージにぴったり当てはまるような企業もあれば、逆に本当にIT系なの?と思われてしまうような残業が少なくて働きやすい企業も存在します。
こればかりは会社によって変わってきますので、もし、転職などで残業が少なくて土日も休めるような企業に行きたい場合には、面接などで直接確認したり、転職エージェントを活用して企業情報を入手しておくのがおすすめです。
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